図書館の類縁機関と同種施設 

図書館の類縁機関としては、博物館・美術館・文書館・フィルムライブラリー・フォトライブラリーなどが挙げられます。図書館は、社会教育法において、「図書館法」が定められ、「博物館法」をもつ博物館とは同じルーツを持つ社会教育機関として存在しています。

 

社会教育機関としては、図書館のほかに、公民館や青年の家があります。他には、公文書館が挙げられます。公文書館は、その国の法令や外交文書、宣言をはじめ、歴史を決定する場面などで、要人が書き残したメモなどをきちんと記録として残すもの。

 

文書やメモなど紙の書類を記録・保存することに重点が置かれている点で、図書の所蔵が中心となっている図書館とは役割を異にしています。

 

アメリカには、歴代の大統領の公文書を補完する米国国立公文書館、フランスには、フランス国立中央文書館があり、後者は世界最古の公文書館といわれています。

 

わが国では、1971年、「国立公文書館」(旧内閣文庫)が創設され、2001年には、管轄下に電子資料センターとして「アジア歴史資料センター」を設置。同センターは、「国立公文書館」「外務省外交史料館」「防衛省防衛研究所図書館」が所蔵する近現代(明治初期から第2次大戦終結まで)のアジアの国々と日本との関係についての資料を、デジタルアーカイブとして整備、インターネット上で提供しています。

 

自治体では、現在、32市町村に公文書館が設置されていますが、それぞれ「文書館」「アーカイブズ」「総合情報館」など、呼称は統一されていません。

 

2004年には、研究と情報交換を目的として「日本アーカイブズ学会」が創設され、公文書館には、図書館の司書のような任務を持つ専門職員「アーキビスト」を置くべきとし、養成機関の設立などを活動の目標課題の一つとしています。

 

このほかに、法律でよる図書館としての規定のない同種施設としては、図書館のなかった時代から地域で営々と続けられてきた「地域文庫」や「家庭文庫」、児童館や学童クラブの施設が挙げられます。