学校図書館のパート勤務

学生時代の私の夢は、公立図書館の図書館司書でした。大学では、図書館司書の課程を選択し、資格を取得しましたが、公立図書館の図書館司書となるには、地方公務員試験の狭き門を突破する必要があります。

 

公務員予備校に通学し、試験勉強に励みました。面接のトレーニングを受けるため、遠方の講座にも足を運び、図書館勤務の先輩にもたくさんアドバイスを受け、万全の態勢で試験に臨んだのですが…。結局、数10倍の難関を突破することができず、あえなく、夢破れました。

 

卒業後は、図書館で不本意にバイトをしながら、次の年の試験にトライしようとしたのですが、図書館司書の採用人数がゼロということがわかり…。

 

両親にも促され、級友より1年遅れで一般の企業に就職し、その後、結婚、出産。子育てに追われ、図書館司書にまつわるほろ苦い思い出は、心の中に封印してきました。

 

この春、読書好きな娘が、高校に入学。部活は図書部に決めたと言うので、私の高校時代のことを話すと、彼女から、思いがけない言葉が返ってきたのです。

 

「うちの高校に来たら?」

 

聞くと、彼女が通う高校図書館で、図書館司書を募集中と、顧問の先生から聞いたそう。委託業務を受けた会社が、図書館司書を募集をかけているとのことで、経験は問わないが、図書館司書の資格は必須だそうです。

 

一瞬、躊躇して、娘に「お母さんが学校図書館にいたら、あなた恥ずかしいでしょ」と聞くと、「ううん、ぜーんぜん。お母さんが活躍してくれたら、うれしいよ」。

 

母親って、子どもの幸せこそわが幸せ、と思ってしまうのですが、この時ばかりは、自分はなんてラッキーなの!!と心が震えました♪

 

今では、週3日の午後、高校生たちに囲まれ、貸し出しカウンター業務や、読書のアドバイス、学習の参考資料のレファレンスなどを行っています。

 

一度は断念せざるを得なかった図書館司書として、40代の今、活躍できることがとても不思議で、とても幸せです。